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愛おしいキミに極甘な林檎を
第46章 主従関係

せっかく友達口調で話すのだから可愛く言ってみたいのに声に出したらやはりぎこちない。
少しずつ慣れていくか……っと思ってとりあえず手を進める。
窓を開けて外の空気を入れると心地良い風が吹いてきて、天気もいいから絶好の掃除日和だった。
散らかってはいないけど、掃除機をかけて一週間の汚れを綺麗にしたらスッキリした。
「ソラ先輩ー!掃除機のコンセントを抜いてもらえませんか?」
「分かった」
掃除機を片付けて拭き掃除を終えてから一息つくとソラ先輩がやってきて背後から抱きしめてくる。
換気をして部屋の温度が下がったからくっつくとほんのり温かくて気持ちいい。
「掃除はもう終わった?」
「うっ…、うん。水仕事をしてくれてありがとう。休憩し…よう?」
「そうしようか。……でもさっき先輩扱いしないことを完璧に忘れていたよね?」

