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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

無実の罪が証明されることになる土曜日。
結婚の報告をするためソラ先輩の実家へと向かっていた。
同じ地域に住んでいると思っていたけど、実家があるのはここから大分遠い場所。
新幹線に乗って行き、軽い旅行気分を味わうことになるとは予想外だった。
「こっ…、ここが東京ですか。人に酔ってしまいそうです」
普段見るよりも倍の人の数と歩く速さに驚く。
「ソラ先輩はここで一人暮らしをしていたんですね」
「東京に出張に行っていた時は実家から会社に通っていたから一人暮らしはしてないよ」
遠距離恋愛中に一人暮らしのアパートに女を連れ込み、私に隠し事を作っていたと少しでも妄想させていた悪魔がここで抹消された。
「あと、どうして伊達メガネをかけているんですか?」

