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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

平日にそこまでされるのは困る。
仕方なく背を向けるのをやめて胸の内を話してみるとにした。
素直な私の方が好きみたいだから、そうなった方が嫌われない。
「ソラ先輩が他の女と一緒にいるからじゃないですか……。私、駅前で見たんですからね」
「えっ……?勘違いじゃないの」
この目で確かに見たから絶対に勘違いしていない自信がある。
頬を膨らませた私はとぼけた顔をするソラ先輩のパジャマをぎゅっと掴んだ。
「既婚の女の人に肩を貸していたじゃないですか……」
「それで嫉妬してたのか。可愛いね」
気持ちを口に出して髪を撫でられてもまだモヤモヤは治まらない。
「嫉妬ではなく、これは不安です」

