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第15章 これはデートですか？

そして進んでいくうちに、椅子の上に薔薇のアーチが架かっている記念撮影スポットが所々にあった。

「麻里絵ちゃん、座って？」

「やだ、一人じゃ恥ずかしいから、ヒジオ…一緒に撮ろう？」

って狙ってないのに一緒に撮ることが出来たんだ。
それぞれのスマホで撮って、交換して、ガキみたいだけど嬉しかった。

これで麻里絵ちゃんの写メもゲット。

沢山の薔薇を１つ１つ見て、たっぷりじっくり歩いた。

商業に関わる俺達としては、笑っちゃうんだけど、出口にお土産コーナーがあって、皆が何か買っていく。

でも、やっぱり記念の品が欲しくて探した。

白いパール風のストラップに麻里絵ちゃんの薔薇が五つ束でチャームになっているブレスを発見、迷わず購入。


「ヒジオ、こんな感じなら男性でも使えるよね。」

麻里絵ちゃんが見ていたのは、ブラックのプレートに薔薇が彫られているもの。

同じデザインのシルバーがあったから、

「色違いでお揃いで買う？」

「いいよ。」

と、これもめでたくゲット。

女みてぇって思われるかもしれないけど、お揃いの物を付けるってのは、特別感がある。

小さい所から俺のなんだって印を付けさせて固めていく。


麻里絵ちゃんの薔薇のブレスは帰り際に渡そう。

お揃いのプレートはスマホに付けて、カフェで休憩して出発。

次の温泉も超穴場。
麻里絵ちゃんが喜ぶかはちょっと不安。

バイクに跨がれば、麻里絵ちゃんも慣れてきて素早く乗れるようになってきた。