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またいつか貴方と
第6章 傷付けられる
お兄ちゃんは聡くんの家に行き
聡くんを見ると思いっきり殴りかかったらしい。
「なんだよ綾人」
『聡お前が沙綾を傷付けたんだ。
お前が壊したんだよ!!!!』
聡くんは何が何やら分からない。と。
するとお兄ちゃんが全てを話してしまったのだ。
その話を聞いて聡くんは家に走ってきた。
そしてお邪魔します!と玄関をあがり
リビングにバンッと音を立てて入ってきた。
リビングに居た3人がビクッとなり
聡くんはお母さんの前で土下座をした。
「本当に申し訳ございません。」
私はもうすでに震えているのが分かる。
そして聡くんは私を見て
「沙綾ごめん。謝って済む話じゃないけど
俺のせいだ。本当に悪かった。」
全てを綾人兄から聞いたのだろう。
だったら分かっているはず...
私は汚れてしまったと。
「聡くん…別れて。もう帰って。」
涙も流さず怒ることもせず無表情の私に
お母さんは横から口を出した。

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