この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
またいつか貴方と
第23章 生死の分かれ道
私は南病院まで走った。
タクシーに乗った方が早いかもしれないけど
なぜだか走りたかったの。
途中信号待ちで止まったから
お母さんに電話をした。
「はぁ…はぁ、
お母さん!聡くんが...死んじゃう…ッ
病院行ってくる!」
『え?どういうこと?沙綾??』
「聡くんトラック轢かれたって。
意識不明の重体だって。
嘘かもしれないけど蛍子ちゃんらもいるから
連絡来たから行ってくる。」
お母さんは私も行くからどこの病院?と聞かれて
「南病院」と伝えて私はまた走った。
何も考えずにとりあえず病院までと
無我夢中に走っていた。
聡くんが死んじゃうわけないよ。
だって今日の朝まで元気だった。
まだ4時間しか経ってないもん。
朝学校まで送ってくれて
笑顔でまた夕方ね!ってバイバイしたもん…
嘘だよ。ね?聡くん。
聡くんは約束してくれたじゃん。
もう居なくならないって。
守ってよ?その約束…

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


