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またいつか貴方と
第20章 ダブルデート
道隆さんの前で手は絶対外されなかった。
車に戻るまでずっとこうなっていた。
「ごめん。大人気ないね…」
車に乗ると聡くんが言った。
「ううん。何となく分かってたよ。
道隆さんに嫉妬したんでしょ…?」
「嫉妬って言うかもう帰ってきたから
手は出すなっていう威嚇かな。」
聡くんが居ない間も道隆さんと
何にもなかった。
毎日迎えに来て家まで送るだけ。
それは聡くんが戻ってくるから
その時に悲しませたくないって
思いだったんだと思う。
「私は聡くんだけだよ。
道隆さんはいい先輩。それはこれからも
ずっと変わらないよ。」
安心させてあげたくて言った言葉に
「ありがとう」と言ってもらった。
ねーねーと手招きして近付いてきた聡くんの首に
手を回してチュッとキスをする。
するとギューッと抱きしめられ
激しいキスをされる。
息をすることも難しいくらいの
荒々しいキスに酔いしれてしまっていた。

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