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またいつか貴方と
第2章 始まり
小さい頃からずっと好きだった。
いつも優しくしてくれる聡くん
家庭教師の時の話もクラスの男の子の事のように
話していたけどそれは全部聡くんのこと
でもね、諦めなきゃって思ったことがあったの。
私が高校生になって数日後
たまたま家の近くの公園の前を通った時
聡くんの姿を発見した。
嬉しくて声をかけようとしたけど
隣には小柄で可愛い女の子がいたの。
彼女だと思って私の気持ちは抑えるしかなかった。
「でも、聡くん彼女は?」
聞くのは怖かったけど聞いてみた。
『彼女?いないって。
別に女作るつもりなかったんだよ。
沙綾にフラれたら考えるけどな。』
何その言い方。期待しちゃう。
あの女の子のこと聞いていいかな?
「でも、春に公園で…お、女の子といたよね?」
うわー、私絶対今ウザイ女だ...
彼から返ってくる言葉にドキドキしながら
ずっと下を向いて手をギュッと握った。
爪がくい込んで痛いけど我慢我慢…

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