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またいつか貴方と
第8章 なぜあなたなの?
「あのね。聡くんが迎えに来なかった日から
会えてないし電話も出ないしLINEも見てない」
それから道隆さんは聡くんの先輩で
聡くんに頼まれて私を迎えに来ている。
家は蛍子ちゃん悪阻が酷くて帰ってきていて
迷惑をかけたくないから行けない。
「聡くんに会いたい…声が聞きたいよ…グズッ…」
亜里沙は眉間にシワを寄せて
『あの隅田先輩がそんなこと?
沙綾のこと大好きって感じだったのに?
さっきの人には聞いてみたの?』
「聡くんから言わないでって頼まれてるみたいで
言ってくれないの。だから困ってる。
道隆さんは悪い人じゃないの。
蛍子ちゃんの旦那様の知り合いだから。」
そう。道隆さんは本当にいい人だと思う。
仕事忙しいのに迎えに来てくれるし
こうやって亜里沙と話すきっかけも作ってくれた
『沙綾ごめんね。
知らないのにあんなこと言って…』
「亜里沙。もう大丈夫だよ。
亜里沙が居てくれるから乗り越えられるよ。」
そう。聡くんが居ない間
私は亜里沙と道隆さん、蛍子ちゃんと旦那様など
みんなのおかげでやっていける。

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