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ほのぼのした時間を
第13章 おじちゃん3
「結婚とか考えとる子はおらんのか?」
「いや、うーん…」
彼女の話になり、回答を少し濁した。
話してもええんやけど、うちの両親お喋りやから、どこから情報が漏れるか分からんからな。
「音楽やるのはええけど、ちゃんと将来の事考えとけよ」
「分かってるよ。3年くらい東京で過ごせてるんやから、大丈夫やって」
柿ピーを口に放り込んで、それ以上は答えないようにした。
オトンはホンマ心配性やからな…
しばらくして、雪絵さんと瑞樹がお風呂から上がってきた。
ただ、瑞樹は雪絵さんの後ろでモジモジしてる。
「瑞樹、どないしたん?」
「瑞樹がはるくんに聞いて欲しい事があるんやって。ほら」
ピンクのパジャマを着た瑞樹が俺の手にそっと触れた。
「えっとね…みず大っきくなったら、はりゅと一緒にお仕事するー!」
「えっ?おじちゃんみたいにお歌歌うん?」
「うん!みずもカッコよくお歌歌う」
「そうか、やったらおじちゃんも負けてられへんな」
俺らを目標として掲げてくれるのは、嬉しいし、今後もカッコいい曲を作っていく原動力になる。
この子が大人になった時、まだまだ活躍出来てるバンドにならないとな…
「パパー、抱っこー!」
秋「スマンみず…腰がヤバいねん…また今度な…」
「えー…」
「俺が抱っこするからおいで」
「わー、はりゅ大好き!」
んー、可愛い、天使!
ー完ー

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