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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒

取っ掛かりを得た雨粒ちゃんは成長して仲間と共に地面に向かう。
雨粒ちゃん達にとって『降る』ということは横方向の移動に等しく、自らの意思で進んでいくのだ。
ガラス窓に当たる雨粒がまさにそんな風に思えて、カーテンを引くのを忘れていたと慌てて閉めた。
パソコンを片付け、途中までの原稿をプリントアウトし、朝食の下ごしらえを思い立つ。
溶けるほどに煮込んだ野菜スープなら、無理なくビタミンも摂れるのではないか?
具材をほとんど切らずにブイヨンスープに浸して弱火でコトコトと煮た。
そして賽の目に切ったパンをミルクに浸して冷蔵庫に入れる。

