この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第4章 絶対安静

粒が無くなる程に炊かれた全粥が卵で綴じられ、鰹節と梅のアクセントとほんのり醤油の味がきいていて、優しい味わいだった。
「美味しいです。いつも自炊されていらっしゃるんですか?」
「そう、本業が暇だからね、ご飯はちゃんと作るようにしているよ。」
「偉いですね。」
「木田さんは違うの?」
「そうですね。お弁当や出来合いのお惣菜だったり、沢山作って何回も同じものだったり…」
「それは良くないね。体のバランスを崩してしまうよ。
僕はね、ある人に食事の大切さ、食卓の楽しみを教わってから、ずっと食事は大事にしているんだ。」

