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夜の蝶は…嘘つく
第2章 背徳の愛
開口一番…奥さんは私に宣戦布告した
「私、東野と別れる気は有りません」と
微笑みながら…奥さんは言った
気高く美しい…何処か…母と感じが似た人
「場所を変えませんか こんな場所で立ち話で 終わらせつもりなの ですか…東野千佳さ ん?」
私は…奥さんを貫いた
宣戦布告なら受けて立つ
それが愛人として…
貴方の前にいる…
私のプライド…だから
「東野…千佳さん お話しするなら…場所は弁えて下さい」
そう言うと…奥さんの瞳は…憎しみに燃えた
私が憎い…憎くて…殺したい位…憎いんで しょ?
その想いを…総て受け止める…義務が…私には ある
奥さんは我に返り…
「そうね…近くの喫茶店へ… 御願いします…」と頭を下げた
私は…スタスタ歩いて…喫茶店へ向かった

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