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大好きだから...
第18章 誕生日…そしてプロポーズ
「結婚してくれるならこれ毎日付けて。
悪い虫が来ないように付けとけよ。」
笑顔でそう私の左の薬指にはめてくれた。
「でも明日パークで遊ぶのに
こんなのしてて落としたら…」
「ははは。大丈夫だろ。
こんだけサイズピッタリだし。」
そうなのよ。
ピッタリ過ぎて怖いくらい。
聞くと私が寝ている間に紐ではかって
そのまま持って行ったらしい。
絶対失敗しなくないからって必死になったと。
でもね。この指輪給料3ヵ月分どころか…
正人は課長だしホントにいい給料もらってる。
でも、生活費もマンションの家賃も
全て正人の口座から落ちてる。
私も払うと決めたのに
何かの時のために貯めておいて。って
一切受け取ってもらえなかった。
だから私のお給料はほぼ貯金。
外食する時は私が出すようにしている。
正人の給料を知ってるからこそ
それでも3ヵ月なんてものじゃない
この指輪には恐怖さえ覚える。
正人の給料6ヵ月分程ある
とんでもないものをもらってしまったのだ。

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