この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
大好きだから...
第15章 守るために
中村は投げつけられた紙を見て
どうして?と放心状態だ。
『お前はまだこんな事やっているのか。
親をバカにするのもいい加減にしなさい。』
『パパ、これには理由があるの。』
『理由?』
『そうよ。』
中村は自信満々に言いきった。
そして俺の方を向いて笑顔を作る。
でも俺はそれには応えない。
『私が結城課長を奪おうとしてるんじゃないの。
彼女が私から彼を奪ったのよ。
だから私は彼を取り戻そうとしているだけ。』
は?どういう意味だよ。
勝手に話作りやがって
「中村。嘘はよくない。
ちゃんと話せよ。」
すると中村は何のことか分からないと
自分の主張は正しいと言い張る。
まあ、こいつが説明しないなら
こっちはちゃんと分かるように
話すことが出来る。
「中村美咲さん。嘘はよくない。
都合のいいように記憶を塗り替えるなよ」
あっ、ダメだ。こいつ見てるとイライラする
落ち着け俺。朱里を守るためだ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


