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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第14章 3人でなければ駄目

「家のどこに居てもツリーが見えるって良いね、今は小さくても性能がいいツリーが多いから、色んな種類のツリーを飾ろうよ」
「そうね、せっかくのX'masだもの、少しでも多く雰囲気を楽しみたいね陸さん」
こうして決めていく時間って楽しい。肩を寄り添え合い、あれだこれだと、カタログを見ながら決める夢のような一時。去年はボッチX'masだったから、余計に楽しいのかな?
「けどさ、蓮はどんなX'mas料理を作るんだろう?」
「あ……それを聞き忘ていたわ」
「僕ターキーが食べたいな、それにピザかパエリア、後は手軽に食べられるカナッペとかも捨てがたいし……」
「それ……陸さん一人で食べるの!?」
「ん? 千弥は違う料理がいい?」
「私はカルパッチョみたいな、簡単に食べられる物がいいかも」
「でもメインは欲しいよ。普通だとチキンばかりだけど、蓮だったら作れるかなーって」
「雑誌の時に、ローストターキーがあったと思う」
「じゃあ問題ないね。やったぁー!!」
「……ひゃあ!」
嬉しさのあまり、陸さんが私に抱き付いたらしいけど、私のほうは急なことに変な声を上げちゃった。
「ちょ、なんでそんなに驚くわけ?」
「いきなりだったからつい……」
「んー……もっと抱き締めちゃお」
「陸さん!」
グイグイと抱き締められ、私は押されカーペットの上に押し倒されちゃったよ。
それが嫌じゃないよ? 逆にこうスキンシップのような触れ合いは好き、別名イチャイチャとも言うけど、こんなのも楽しくて仕方ないの。

