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第51章 ⑥―１ 生きてますよー

それにしてもレイがかわいそう？


そんなことあるわけない。


そもそも別に私は知りたくないわけじゃない。


いやむしろ知りたいことがたくさんある。



なのにちゃんと答えないどころか会話にすらない事が多々あるのだ。




『みきさん、そんなこともしらないんですか？』と若村さんに何度言われたことか…。




そして


東大首席卒業の伝説の人物だとか…

まさかのあの西園寺財閥の次男だとか…

にも関わらず、起業家で社長だとか…

許嫁がいるだとか…




予期せぬ瞬間に突然知らされるのだ。


かわいそうなのは、どう考えても私の方である。


オマケに彼には知られたくないものを含めた私の過去が筒抜けなんだから…