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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第17章 彼なりのケジメ

「じゃあ、お前は同情から──同情から!兄貴をインターポールの監視が有る前の病院から、この闇医者の元に運んだってか?俺と兄貴への最後のプレゼント、ってか?」


「アンタの御兄さんは、あそこで死ぬ魂じゃない、と思った。せめて……」

「どうせ目を開ける可能性の方が低いのならば、こういう所に送ってあげた方が良いのかもしれない、と。」


「どこまでいっても裏社会の人間は裏で消えるしかない、ってか。」


「これがアンタへ出来る最大限の配慮だった。ヴィトンのスーツを着せてあげることも出来ないし、格好良いへアセットもしてあげれない」

「だけど、アンタら兄弟の見栄の為に──インターポールや警察に見送られながら死ぬなんて、そんなのはダメだと思ったのよ。」


「見送るのは、アンタが良いと。私はそう思ったから、繋がりが深いであろうこの病院に彼を移動させただけ。」


「………。」


「ねえ、イヴァン。」

「私ねユンサにも言ったの。アンタ達の育ってきた環境は可笑しいし、確かに同情の余地もある、と。」


「でもね自分の人生は自分の人生なのよ、アンタの人生はユンサの物でも親の物でもなくアンタ自身の物なの。」


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