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幸せになれる恋
第6章 聖の家
桜は帰る前にトイレに行った。
その間に聖は会計を済ませた。
カードで払い桜が戻るのを
個室の入口で靴を履きながら待った。
カツカツヒールを鳴らしながら
戻ってきた桜にカバンを渡し
手を握って店をでようとした。
「聖さんっ!食べ逃げはダメ!!」
「は?」
「待って私お金払うんです!!」
「いや、いらない。
もう払ったから。」
「何で……。私が払いたかったのに。」
「いらねぇよ!
お前ちょっとしか飲んでねぇし
まともに食ってねぇだろ。」
「お礼に出したかったのに。。。
こんなことならトイレ行く前に払えばよかった」
「あはは!ならそのお金は
一緒に帰れない時のタクシー代にできるように
置いとけよ。
なるべく一緒に帰れるようにするから」
「……。はい」
少し落ち込んだように見えた桜。
そんな桜を聖は可愛いと思う。

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