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幸せになれる恋
第29章 夫婦
冷めちゃうから先に食べましょ?と
言われたからまだ少し温かいパスタを
クルクルとフォークに巻きつけて食べた。
ラッキーとルルはもう既に食べ終わっていて
二匹くっついて寝かかっている。
やっと食べ終わったって時に
入口のドアが開いてカランカランと音がした。
母が片手をあげると私の後ろから
大好きな彼の声がする。
「桜とランチ?
俺もあんまり出来ないのに?!」
「聖さん...」
すると母は席を立ち聖の肩に手を置いて
反対の手でルルのリードを持つと
伝票を持ってレジまで言ってしまった。
「桜はここで母さんとランチか?」
「うん…ごめんなさい。」
聖はさっきまで母が座っていたところに座り
桜をじっと見ていた。
「何か悩んでんだろ?
もうちょっと早く気付いてやるべきだったな。」
申し訳なさそうに言う聖を見て桜は
今までそんな事で悩んで馬鹿みたいと
思ったから聖に言いたいことを言った。

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