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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
そんな懐かしいが切ない思い出を思い出しながら、俺は舞台裏になる控え室へと歩く。
興味は無いと思っていたが、彼女の演奏は耳に心地良い‥
時間に余裕があったら、本当にまた聞きたかったほど、意外に気に入っている。
俺が仕事以外で興味を示すのは珍しい‥
全く無い訳じゃないが、この数年は仕事仕事で他に目を向ける事は無かった。
(・・??
・・・話し声?)
控え室からは件の彼女ともう1人、男の声か?
だがこの声は、俺の知っている声だ。
「・・・・・」
何となくだが覗き見してしまう‥
そこに居るのはリュカ・泉と、何故か遠藤!?
(どうなっているんだおいっ!)
あの遠藤が個人的に女と会うなど‥
堅物遠藤が女と会う事自体予想外。
(いや、最近あったな遠藤は‥
紀永は誤魔化したが、どう考えても女関係、だとしたら彼女と?)
見る限り、そんな雰囲気では無い‥
普通に楽しそうに話をしているだけ。
これは‥‥問い詰めて見たい、特に遠藤が何を言うのかが気になるじゃないか。
だからこそ冷静に声を掛けて見る事にした‥
俺が騒いでは‥‥面白くないだろう?
「・・・
なんでお前が居るんだ・・遠藤?」
「社長??」
遠藤の少々驚いた顔が面白いじゃないか。

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