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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第33章 ラブライフ

「また買わされたの?」
四角い底の紙袋を見つめてあたしは問い掛ける。
「そーよ、毎回。毎回。辞めて欲しいわよほんとに!」
会社絡みの付き合いで毎回この時期に課せられる社員へのノルマ。
送られてくるのはX'masケーキのパンフレットのようで、お義理立てもあってか毎年春子姉は沢山のケーキを買わされるのが恒例になっていた。
「今から親戚巡りしなきゃなんないわ」
溜め息をついて春子姉は目の前に置かれた珈琲を一口啜っていた。
「でも、姪っ子さん達喜ぶでしょ? いつもこんなにケーキあって」
「まあねー、可愛いって言えば可愛いけどねー…早く高田ちゃん来ないかしら…」
半分は高田さんに買わせようと狙う魂胆が丸見えだ。そう企んでいる背中に勘づいたのか、ドアをゆっくり開けた高田さんが隙間から店内の様子を視察していた。
「あ〜!! なにそのコソコソとした態度はっ」
直ぐに見つかり指を指される。
高田さんは観念したように苦笑いしながら中に入ってきた。
「駐車場に車があったからもしやって思ったんだよ」
諦めて高田さんはカウンターに腰を下ろして珈琲を注文していた。
駐車場に止められた春子姉の車の後部席にケーキの袋を見つけ、多少は覚悟したようでもあった。
四角い底の紙袋を見つめてあたしは問い掛ける。
「そーよ、毎回。毎回。辞めて欲しいわよほんとに!」
会社絡みの付き合いで毎回この時期に課せられる社員へのノルマ。
送られてくるのはX'masケーキのパンフレットのようで、お義理立てもあってか毎年春子姉は沢山のケーキを買わされるのが恒例になっていた。
「今から親戚巡りしなきゃなんないわ」
溜め息をついて春子姉は目の前に置かれた珈琲を一口啜っていた。
「でも、姪っ子さん達喜ぶでしょ? いつもこんなにケーキあって」
「まあねー、可愛いって言えば可愛いけどねー…早く高田ちゃん来ないかしら…」
半分は高田さんに買わせようと狙う魂胆が丸見えだ。そう企んでいる背中に勘づいたのか、ドアをゆっくり開けた高田さんが隙間から店内の様子を視察していた。
「あ〜!! なにそのコソコソとした態度はっ」
直ぐに見つかり指を指される。
高田さんは観念したように苦笑いしながら中に入ってきた。
「駐車場に車があったからもしやって思ったんだよ」
諦めて高田さんはカウンターに腰を下ろして珈琲を注文していた。
駐車場に止められた春子姉の車の後部席にケーキの袋を見つけ、多少は覚悟したようでもあった。

