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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第6章 喫茶「和らぎ」

「静かで落ち着くけど活気のある店だな… 社長から聞いた?」
そう、確かにこの店は生(活)きてる──
店内をぐるっと見回して、晶さんの後ろ姿に目をやる楠木さんの言葉に俺も頷いた。
「うん。初めて着たけど確かにいいお店だね」
注文を取りにきた晶さんを見る楠木さんの目が少し気にかかって、まさかと怪しんだけど年齢を確認してやっぱりと俺は思った…
楠木さんは俺のマネジャーになる前は腕利きのスカウトマンだった。
なんだか嫌な予感がする…
先々の不安を考える。
「あの子いいと思わない」
「別に…」
何気にそう聞いてくる楠木さんに俺はコーヒーを見つめながらそう返した。
「いや…あの中性的な容貌はウケる。…男の中性は今は溢れてるけど女のあのタイプはまだ出てきてない──世間が今、求めてるタイプだ。22ならまだイケル…社長の家で会う度に毎回思うんだけどなんでうち(事務所)に入れないかな?不思議でしょうがない…」
見る目のない社長のセンスじゃしょうがない。俺はコーヒーを口に含んでカップを置いた。
「俺の仕事の話じゃなかった?」
嫌な予感的中ってやつだ──
俺は話を無理矢理、自分に持っていった。
「ああ、社長の家に居るんだって?」
「うん」
「住み心地はどうだ?」
「ああ、居候だけど何気に快適」
しかも最高。
そしてめちゃくちゃ幸せ──
だから壊さないで欲しい。
俺はそれを切実に願う。

