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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第30章 バイトの王子様

玄関口で当たり前のように寄り添って見える、二人のツーショット。衝撃を受けた俺の疑惑の妄想が勝手にフル稼働しはじめる。

まざまざとその姿を見せつけられながら俺はホウキを握り締めた──

はっきり言って、怒りのやり場もない。

大きく開いたドアから俺の視線を避けるよう、遠慮がちに入ってきた晶さんから俺は目が離せずにいた。

どうしようか──

聞きたいことがあり過ぎて何から口にしていいやらっ…

撮影なんてすっかりそっちのけだ。どうせ絵にならない場面はカットされる。

8時間、カメラを回しっぱなしでそれを放送時は30分内に編集されるわけだから、その中身がどうなるかは百も承知だった。

店の奥に案内された晶さんは絶対に俺を見ることはしない──

その行為は明らかに俺に対して後ろめたさを感じている証拠でもあった。

小さくグラグラと煮えてくる。

怒りを煮詰め始めた俺の表情を鏡越しで晶さんはチラチラ確認している。

へえ…

怒ってるかが気にはなるワケだ……

“しまった”晶さんの戸惑いの表情からそんな感情が覗いていた。

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