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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第26章 君のために

いつもと違う場所──
唇を重ねながら、景色の変わった部屋で吐息を乱す。
場所が変わっただけでどうしてこうも呼吸が荒ぐのだろう──
抱き上げた晶さんを風呂まで運ぶとまた夢中で唇を重ねる。
無理に服を剥がして裸にすると風呂に浸かり晶さんの肌という肌にキスを降り注いだ。
「夏希ちゃ…」
岩風呂の縁に手をつけさせると晶さんは大きく仰け反る。
背中を滑る舌に晶さんが俺の名を呼びながら熱い息を漏らしていた。
屋根のある露天風呂。そして暗い宵の闇をこんこんと照らす満月──
「晶さんっ…やばい──」
「──…?」
「なんか、月に狂いそうっ」
まるで狼男にでもなった気分だ。
普段の部屋の暗さとはまったく別の闇が晶さんの肌を妖しく魅せる。
靄のかかる朧気な月──
外気の寒さも忘れ、身体が一気に火を噴いたように熱くなっていた。
風に当たる晶さんの肌が冷えないようにと身体を重ねて庇いながら下腹部に手を回す。
「あっ…」
「…っ…すごい濡れてる…」
短く上がった晶さんの声、そして俺の指先に踊らされた蜜が湯船で跳ねるお湯の音と共鳴する。

