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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第9章 愛の天秤

電話口の多恵ちゃんは少し興奮気味だ。
「でさ、晶が来るなら行くって言ったらしいよっ」
うひぃっ…多恵ちゃんもう止めて!
あたしの腰を捕まえるようにして抱き締める夏希ちゃんの腕に力が入る。
「ねえ晶どうするっ!?復活しちゃったりしてっ!」
「し、しないしないっ!そんなことないよっ!」
あたしはムキになって声を張り上げた。それは多恵ちゃんに対してではなく、夏希ちゃんへの言葉だ。
背中越しに夏希ちゃんのピリッとした感情が静かに伝わってくる──
あっもう電話切りたいっ!
「あ、あたしちょっと用事がっ…」
そう言いかけた口を夏希ちゃんの手が塞ぐ。夏希ちゃんはあたしの携帯を耳から放すとボソと呟いた。
「続けて…」
「はい…」
しょうがない……
物凄く重苦しい空気が漂う。
放した電話を再び耳に充てた。
「なに?忙しい?」
「ううん……大丈夫」
じゃないけどね……
「で、丸山はあたしが来るって言ったわけだ…」
「らしいね、てかさっ…丸山がまだ気があるのかって茶化したらっ」
ううっ…もうやめて多恵ちゅあん……
「なんだかんだ言って晶が一番良かったっ!ってさ!!キャー恥ずかしくないっ!?言ってくれるよね!?丸山も自分で訊ねて恥ずかしくなったて!なんか笑えるっ」
「うん、笑えるね」
こっちは笑えないけど…
耳元で強い溜め息が吐かれた。
「でさ、晶が来るなら行くって言ったらしいよっ」
うひぃっ…多恵ちゃんもう止めて!
あたしの腰を捕まえるようにして抱き締める夏希ちゃんの腕に力が入る。
「ねえ晶どうするっ!?復活しちゃったりしてっ!」
「し、しないしないっ!そんなことないよっ!」
あたしはムキになって声を張り上げた。それは多恵ちゃんに対してではなく、夏希ちゃんへの言葉だ。
背中越しに夏希ちゃんのピリッとした感情が静かに伝わってくる──
あっもう電話切りたいっ!
「あ、あたしちょっと用事がっ…」
そう言いかけた口を夏希ちゃんの手が塞ぐ。夏希ちゃんはあたしの携帯を耳から放すとボソと呟いた。
「続けて…」
「はい…」
しょうがない……
物凄く重苦しい空気が漂う。
放した電話を再び耳に充てた。
「なに?忙しい?」
「ううん……大丈夫」
じゃないけどね……
「で、丸山はあたしが来るって言ったわけだ…」
「らしいね、てかさっ…丸山がまだ気があるのかって茶化したらっ」
ううっ…もうやめて多恵ちゅあん……
「なんだかんだ言って晶が一番良かったっ!ってさ!!キャー恥ずかしくないっ!?言ってくれるよね!?丸山も自分で訊ねて恥ずかしくなったて!なんか笑えるっ」
「うん、笑えるね」
こっちは笑えないけど…
耳元で強い溜め息が吐かれた。

