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溶かされてみる?
第16章 刺激的なクリスマス

「お前ら…またじゃれてんのか」
「こんな下等生物とじゃれるとかないから、あっくん」
「それはこっちのセリフだ。こんなクソガキとじゃれるとか反吐がでる」
「あ…ふ、2人とも…」
ばちばちと火花を出しながら言い合いをする2人に、力なくあたしは2人を止めようとする。
「まぁ馬鹿はほっといて…用があるのはお前だ、恋。」
「え…?」
暁翔さんがあたしを手招きする。
「これ、聖蘭さんから。遅れたけどって」
暁翔さんの元へ行くと、手に持っていたものを渡された。
「わぁ…!!」
それは可愛くラッピングされた箱であり、リボンの部分にメッセージカードがついていて、Merry X'mas と書いてある。
「…こ、これ…」
中を開けると可愛いネックレスが入っていた。
「か、可愛い…!!」
さすがお母さん…センスいい…!
「良かったな」
そんなあたしの顔を見て暁翔さんは微笑んでいた。
「はいっ!」
あたしは感動しながら一旦箱を閉じた。
すごい嬉しい…
どんなに遅れてもクリスマスプレゼントもらえたらやっぱ嬉しいよ…
あたしは箱を大事に持ちながらそんなことを考える。
クリスマスプレゼント。
クリスマスプレゼント…
そう…クリスマスプレゼント……
…
……
「ああああああああ!」

