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溶かされてみる?
第9章 それぞれの愛のカタチ
昔から好きだった。
だから大切にしてやりたい。
あいつが俺たちを忘れてても。
どうせもう他の奴らはもう恋を奪おうと必死になってるはず。
「恋は渡さねえ。」
俺だって他の奴らが手を出してるのをみて、悠長に構えられるほど余裕はない。
でも、無理に恋を自分のものにする気もない。
「好きになってもらうしかねぇ…」
弱気に誰にも聞こえぬ声で呟く。
「…律先輩〜!! ご飯作りますよ〜!!」
下から腹の虫をならせた恋が俺を呼ぶ。
「悪い悪い!すぐ行く」
俺はそう答えて下へと向かう。
下に降りると昼ごはんのメニューはあれにしようこれにしようだ言いながら俺に提案してくる。
さっきまで泣いてたあいつはどこにいった…
まださっきまで俺の胸に抱きしめていた恋の温もりは消えてない。
元気だな…全く。
「律先輩!きーてますか!!」
必死になって俺に聞く恋。
「聞いてる聞いてる…じゃ今日は…」
そんな恋の姿を見て、俺は愛しいと思いながらご飯に取り掛かった。
〈Ritu's Story fin〉

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