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甘い時間は2人きりで
第22章 犯人
藍さんの無事が確認出来ると、身体の力が抜けた。
同時にそれまで張っていた緊張の糸が途切れ、涙が溢れ出した。
「う、う、ひっく、うわぁぁぁ!」
「もう大丈夫やからな…」
「あ、ううっ…」
春人の胸で泣きじゃくっていたら、少しずつ意識が薄れていった…
ーーーーーーー
目覚めると、ベッドで寝ていた。
目の前には春人が居て、私を抱き締めて眠っていた。
夢じゃ無かったんだ…
胸元に擦り寄った。
あったかい…
「おはよ…」
「おはよう。大丈夫?」
「う、ん…」
昨夜の事を思い出して、身体が震え出した。
「わ、私…」
「もう終わったよ。茜さんが心配するようなことは無いから」
「ほ、んと…」
「うん」
終わったんだ…
気が抜けると、途端に身体が痛み出した。
「う、痛っ!」
「無理したらアカンよ。背中と腰を打ったから、安静にしてって先生が…」
身体を動かそうとすると、腰辺りが特に痛くなる。
少しずつ治ってたのに、また動けなくなった…

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