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甘い時間は2人きりで
第20章 イメチェン
飲み物を用意するため、台所に立った。
「どうやって、ここまで来たの?」
「電車」
座ってるはずの春人の声がやけに近い…
振り返ると、ニヤニヤした春人が真後ろに立っていた。
「うわっ!」
パサッ
驚いている隙に、フードを下された。
スッキリしたショートヘアが春人の目に晒された。
「あっ…」
「…髪の毛切ったん?」
「う、ん…」
「なんで隠してたん?」
「だって…髪長い方が良いんでしょ?テレビで言ってたじゃん」
春人の顔が見れず、台所の方を向いた。
すると、後ろからギュッと抱き締められた。
「凄い似合ってる。ショートの茜さんも可愛いよ」
「ホントに?」
「うん」
その後も飲み物の準備が出来るまで、春人はくっ付いたままだった。
やりにくかったけど、髪型を褒めてもらえたのが嬉しくて、そのままにしてあげた。
「今日はリハ早めに終われて良かった」
「普段は遅いの?」
「10時くらいまでがザラかな?気になるとこがあったら、リハの時間はもっと伸びる」

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