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甘い時間は2人きりで
第11章 同窓会
しばらく走って居ると、閑静な住宅街にある一軒家の前で停まった。
「ただいま…
「お帰りなさい」
「ああ…君も入って…」
出迎えてくれた奥さんに会釈して、車から彼女を降ろす。
「茜さん着いたよ」
「んー…」
寝ぼけ眼を擦っているが、まだ俺の腕は掴まれたまま。
こりゃ離してくれそうもないか…
「あの、すいません。娘さんを寝かせてあげたいんですけど…」
「ああっ、2階にどうぞ」
茜さんのお母さんに案内してもらい、彼女の部屋に入った。
キッチリ片付いてあり、所々に女子らしい小物やぬいぐるみが置かれている。
ベッドに寝かせた。
「まだ、行かないで…」
顔を赤く染めて、潤んだ瞳でお願いする姿。
背筋に興奮が走ったが、階下にご両親が居るから我慢。
こういう時に誘って来るなよ…
「茜さんはゆっくり休んどいて」
「やだ、離れないで…」
「すぐ戻ってくるから。待っといてな」
唇にキスを落として、髪を優しく撫でた。
安心したのか、再び目を閉じた。

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