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甘い時間は2人きりで
第8章 デート
「いきなり何すんのよ」
「いつもやられてばっかりだから…仕返し?」
「へー…」
目が一瞬妖しく光った気がしたと思ったら、耳元に顔を寄せてきた。
「やったら…風呂出たら、覚えといてや?俺も仕返しする」
「あっ…」
意地悪そうな笑顔に背筋が寒くなる。
私…またへんなことやっちゃった?
「ご、ごめん…」
「はははっ、別に怒ってるわけちゃうから。ちょっとびっくりしただけやから」
「でも…」
「気持ち良かったよ、ありがと…」
泡を洗い流すと、春人は先に浴室から出た。
春人が部屋に戻ってから私も出て、新しいバスタオルを巻いて部屋に戻った。
バスタオルを腰に巻いた状態でベッドに腰掛け、ミネラルウォーターを飲んでいた。
「飲む?」
「ありがとう」
受け取った水を半分ほど飲んだところで、あることに気が付いた。
さっき春人も飲んでたよね…?
これって間接キスになっちゃう?
…お風呂から上がったばかりなのに、顔が火照ってきた。
「………」
「わっ!?茜さん?急に赤なって!どないしたん!?」
「だって、今…飲んで、間接キスしちゃって…」
「え…?」

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