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甘い時間は2人きりで
第8章 デート

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「あ、あの…」
「なに?」
「何で私達はラブホテルに入ったんでしょうか?」
「んー、途中であったから」
薄ピンクの可愛らしい部屋。
その一角に置いてある天蓋付きのベッドで正座をする私に、ニヤけながら答える春人。
帰り道、お城のような外見をしたラブホテルを発見し、そこに連れてこられた。
海ではいいムードだったのに…
「元気付けてもらったら、茜さんのことすごい抱き締めたくなったから」
「だけど…」
「それにここやったら、人目を気にせずイチャイチャ出来るやろ?」
膝の上でギュッと握りしめていた手に、春人の手の平が優しく重ねられる。
2回ほどラブホテルに入ったことはあるけど、恋人同士では初めて。
なので甘いムードのせいもあり、初めてエッチをするような緊張状態になっていた。
こめかみに軽くキスをして、少しずつ唇を這わせ、私の唇に重ねられた。
緊張してるのが伝わったのか、微笑みながら顔を離した。
「緊張してる?3回目やのに…」
「だって、エッチ目的で来るの初めてだから…」
「ふふっ、たまにはラブホでエッチするのもありなんやで」

