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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第4章 再会

私は話し掛けるタイミングを待とうと、物陰にかくれて、二人の様子をしばらく見ていた。


なんか、こんな覗きみたいな事して大丈夫かな…。

でも、バレなきゃ平気だよね…。


私のそんな心配をよそに、二人は外であるかを忘れたように、イチャイチャしているようだ。

抱き合う二人の方から、女の人の喘ぐ声が、かすかに聞こえてくる。


「はぁっ…紫艶…もっと…。」


聞きたくない声が、私の頭の中に響く。

この声からして、二人がしている事が何なのかは、見なくてもわかる。

嫌っ。聞きたくない。

耐えられずに、立ち上がると、二人の方から、女の人の今までとは違う声が聞こえてきた。


「あっ!痛っ!!!ひどいわ!かみつくなんて…っ!!嫌っ!あっ…ムグッ!!」


その先の言葉は、言えないように、何かで口を塞がれたようだ。

何?何が起きてるの?

明らかに、ただ事ではない雰囲気に、私は恐怖を感じ、恐る恐るそちらに視線を向けた。

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