この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第25章 二人の部屋・・・
『・・・』

急いでたはずの俺は
手をかけるとガシャンと音のする
共用玄関の前で立ち止まっていた



ヒソヒソ…



「訳アリってなによ訳アリってぇ~!」


「ウフフっ…だぁかぁらぁ~
例えばカケオチ?・・・とかっ???」


「ブッハハハハ!ドラマの見すぎよあんた!」


「~でも?この辺の人じゃなさそうだし
どこか…都会から来たって感じよね?
コジャレた感じでさぁ」


「あれよ、つまり…流行りの(笑)
〃不倫〃よ不倫~!その末に二人で?!」


「えーー?!でもどっちが?!
女の方?!男?!それともダブル不倫~?」


「あんな大人しそうな女の子が~?!」


「バカねぇ~…あんな大人しそうなに
限ってって…あるのよぉ?!」


「そうそう!真面目そうってのが
一番危険ってねぇ~」


「えーーー?!ヤダわ!信じられなぁい
いやらしいわぁ~~羊の皮被ってぇ?!」


「若気の至りかしらねぇ?最近はほんと
ニュースみても何でもそうだけどぉ
なんにしても…」





「「「〃乱れてる〃わよねぇ~?!

ギャハハハハハハハ~~っ!!!」」」







・・・。




思いがけずタイミングよく聞こえてきた


下品な話し声に、笑い声





『・・・』





ガチャン…っ




ツカツカツカ…





『こんちわ~~…ッス』




俺はわざと勢い良くドアを開けて

目もあわせない無愛想な挨拶をして

井戸端会議の横を通り抜けた





「えっ…あ、…あぁ、こんにちは!」






壁に耳あり…障子に目あり?なんて

あんたらみたいな古い人間のが
よく知ってる言葉じゃねぇ?


少しはわきまえりゃいいモンを…


飛び出した俺の登場に
明らかにあわてふためいた主婦が

無茶苦茶なくらい平静よそおって
余計に動揺していた



「奥さん…っ先に歩いて行ったわねぇ?!
今日もご一緒?…本当に仲がよろしいのね
ウフフフフっ…いってらっしゃぁい…」


『・・・』




俺は黙って会釈して
慌てて解散していく主婦たちの横を
さっさと通りすぎた
/1222ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ