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ショートストーリーズ
第23章 はるひ ~主従の入り口~
*********
残念ながら退会されてしまっていますが、ご本人様のご承諾を得て、このサイトで作品も発表されていた 青空はるひ さんをモデルにした書かせていただいた章です。
貴堂誉
*********
主従の世界に一歩足を踏み入れようとしている一人の奴隷。いや、奴隷の「候補」あるいは「見習い」と、今の時点では言うべきだろうか。
名は はるひ 35歳
人妻にして一児の母
夫との関係はごく円満のようだ。幸せを絵にかいたような暮らし。だが・・・
「裸になりなさい。下着まで、全部だ」
ホテルの一室。ベッド脇のソファに腰かけた私の前にはるひを立たせ、私は表情を変えることなく命令する。覚悟はしてきたのだろう、小さく頷いて、ブラウスのボタンに手をかけようとするはるひ。だが、主の命令に対して無言でいることなど、奴隷には許されない。
「命令されたら、必ず返事をしなければダメだ。奴隷の立場を自覚しろ」
「・・・はぃ・・わかりました・・」
「はい、ご主人様、だ」
「・・はぃ・・ご・・主人・・様・・」
恥ずかしさに目をそらしてうつむくはるひ。
「調教中は私から目をそらすな。きちんと私を見て言え」
「・・は・・ぃ・・ご主人様」
はるひの目はすでに潤んでいる。
「脱げ。素っ裸だ」
「はい、ご主人様」
ようやく明確に返事をすると、はるひは意を決したように身につけている一枚一枚を自分で剥いでいく。着衣のまま目の前で座している男の前で自分だけが、それも自らの手で全裸になっていく恥ずかしさはいかばかりか。
ようやく最後の一枚。今日のために用意したのであろういかにも高級そうなそれを、脱いだ衣服の上に置こうとするはるひ。だが私はそれを制止する。
「股に当たっていた部分を広げて見せなさい」
「ぇ・・」
小さく呻いたかと思うと、激しく何度も首を横に振るはるひ。「見せろ」と言われたその部分がどうなっているか、見て確かめるまでもなく、はるひには分かりすぎるほど分かっているのだろう。
主従の世界の入り口に立ったはるひが受けなければならない洗礼。
まだその最初のひとつが始まったばかりだ。
残念ながら退会されてしまっていますが、ご本人様のご承諾を得て、このサイトで作品も発表されていた 青空はるひ さんをモデルにした書かせていただいた章です。
貴堂誉
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主従の世界に一歩足を踏み入れようとしている一人の奴隷。いや、奴隷の「候補」あるいは「見習い」と、今の時点では言うべきだろうか。
名は はるひ 35歳
人妻にして一児の母
夫との関係はごく円満のようだ。幸せを絵にかいたような暮らし。だが・・・
「裸になりなさい。下着まで、全部だ」
ホテルの一室。ベッド脇のソファに腰かけた私の前にはるひを立たせ、私は表情を変えることなく命令する。覚悟はしてきたのだろう、小さく頷いて、ブラウスのボタンに手をかけようとするはるひ。だが、主の命令に対して無言でいることなど、奴隷には許されない。
「命令されたら、必ず返事をしなければダメだ。奴隷の立場を自覚しろ」
「・・・はぃ・・わかりました・・」
「はい、ご主人様、だ」
「・・はぃ・・ご・・主人・・様・・」
恥ずかしさに目をそらしてうつむくはるひ。
「調教中は私から目をそらすな。きちんと私を見て言え」
「・・は・・ぃ・・ご主人様」
はるひの目はすでに潤んでいる。
「脱げ。素っ裸だ」
「はい、ご主人様」
ようやく明確に返事をすると、はるひは意を決したように身につけている一枚一枚を自分で剥いでいく。着衣のまま目の前で座している男の前で自分だけが、それも自らの手で全裸になっていく恥ずかしさはいかばかりか。
ようやく最後の一枚。今日のために用意したのであろういかにも高級そうなそれを、脱いだ衣服の上に置こうとするはるひ。だが私はそれを制止する。
「股に当たっていた部分を広げて見せなさい」
「ぇ・・」
小さく呻いたかと思うと、激しく何度も首を横に振るはるひ。「見せろ」と言われたその部分がどうなっているか、見て確かめるまでもなく、はるひには分かりすぎるほど分かっているのだろう。
主従の世界の入り口に立ったはるひが受けなければならない洗礼。
まだその最初のひとつが始まったばかりだ。

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