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第2章 さやか　～挨拶～

ホテルのドアを入ってすぐの靴を脱ぐ場所。土間と言うのだろうか。部屋にはあげず、靴を脱がせてその場に正座させる。

「挨拶しなさい」

「はぃ・・・」

さやかは小さく返事をすると床に手をつき、顔をあげ、まっすぐに私を見て、調教の前の挨拶をする。

「ご主人様にお会いできて、とても・・・嬉しく・・思っております。まずは・・先日のご調教の際、ご主人様に・・満足・・していただけなかったことを、お詫び・・します。本日は、どのようなお仕置きも・・ご調教も・・ご主人様の優しさに・・甘えることなく・・すべて最後まで・・お受けする覚悟で参りましたので・・・ご主人様の奴隷として一人前になれるよう、厳しい・・ご調教を・・本日もよろしくお願いいたします」

さやかはそう言って、深々と頭を下げ、土下座の姿勢を取った。私から許しや指示があるまで、さやかが勝手に姿勢を崩すことはない。