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3分間のナイトトリップ 
第1章 はじまり、もしくは終わりの物語
ベッドで裸になって抱き合い、唇を重ねる。

スベスベと温かな肌の感触が心地よかった。

懐かしい重みと安心感。

男はゆっくりと時間をかけて、耳たぶから足の指の一本一本までを味わうように征服していく。

美味しいところは最後まで取っておく子供のように、一番美味な、秘密の花びらを残して。


「うぅンン」


肝心なところにいつまでも手が伸びてこないので、焦れて男に腰を擦り付ける。

充血した花びらはぽってりとふくらみ、蜜を滴らせて待っていた。


「指がいい?それとも舌?」


太ももの内側を撫でながら男が訊く。


「舐めて」


考えるよりも先に、言葉が自然にこぼれ落ちた。

湿り気を含んだ、淫靡な自分の声にドキリとする。

グレーの髪が、脚の間に沈み込んだ。

心地よい、とろけるような快感が、マグマの渦巻く中心から足先まで広がっていく。
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