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第12章 リアルを生きる僕ら

俺は結局、深夜に仕事を終えて帰宅した


事務所階から面白くもなんともないテレビの音がして



ｶﾞﾁｬ…



リビングを覗くと
ソファにもたれ掛かった廉が…寝息立ててた



『…いい度胸してやがるぜ』



テーブルには空にしたビールの缶が３つ…


廉のヤツしっかり晩酌して寝落ちしてやがった



あ、、コイツ明日休みか



ま、いい
リラックスさせとけ


と、、テレビ消して照明落とそうとするんだが




『・・・腹出して寝るなっての』



おそらくの風呂上がりそのままみたいな格好で
無防備に大の字になっている女をみて
半ば呆れて毛布を掛ける




『んぁ・・・ぁ？、、、おかえり？？』





げっ・・・・起きやがった





『・・・・』





『〜〜zzz…今帰ったの？』


『あぁ…』



眠そうに目を擦りながら廉はソファにペタンと座りなおす




『ごはん食べたの〜？』



『あぁ・・』




『そっかぁ…、ぁ、こんな時間だもんねえ…』




少し酔っぱらった口調で、むにゃむにゃ言いながら
廉は一瞬何かを言おうとしたように見えた



と思ったら


・・・・あ？



テーブル…・・その隅っこに


夕飯のオカズちっくな
ラップかけた皿が控えめに並んでた




『お前・・・』



『残ったから置いといただけ〜・・』





『・・・』



廉は呑気にあくびをしながら


『ん〜…ふぁぁ・・・ぁ、ごめん

ここのお家、無駄に広くて
ホテルみたいにキレイだから（笑）

ついついリラックスしちゃって〜…』



なんて呟くからさ

(この間は嫌がって大暴れしたクセしてよ)



『ソイツは良かったな…ゆっくり休め』


『ぉ…お言葉に…甘え…させてもらってます』



少し顔を赤らめて毛布被って顔を隠す廉をチラ見して、俺は自宅階に向かった