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**情画**
第1章 再開
レバーを回しソファーの上に、いずみを降ろした。
縄を解き着物を脱がす。
そして赤い帯締めで僕好みの縄化粧を施した。
冷えたタオルで鞭が痕にならないよう冷やしてやる。
赤い亀甲縛りはいずみによく似合う。
縄化粧を施す時、体に触れてしまいたかった。
沙絵に許されているし、どれだけ今日を待ち望んだことか…
でも、眠っている貴女に勝手に触れたくなかった。
これだけ待ったのだ。
沙絵の条件をクリアすれば、二人だけの時間が持てる。
僕はこらえて触れないようにしながら化粧を施した。
毛布を掛け、貴女の寝顔を描き始める。
貴女は不本意にも鞭だけで達した。その前に僕に謝っていた。
でも、今の寝顔は不安もなく満たされた幸福そのものの笑顔を称えていた。
色をつけ、最後に唇の柔らかいピンク色を捉えている時に、貴女の目が覚めた。
「先生…」
「気づいたね。」
「ワタシ…」
「会いたかったよ。」
「何が…起きたの?」
「詳しくは話せない。」
「先生…抱いて…」
「出来ない。」
「キスしたい。」
「いいよ。」
僕は震える貴女の唇に触れた。

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