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第16章 遠い日の約束。

そう…
あの時に私の傍にいた人たちは今でも私の傍にいてくれている。

麻耶は姉として小さい頃から私の事を一番に考えて甘やかし守ってくれた。

南和は義兄さんとして、幸せになる道を示してくれて、彩ちゃんを大事にしている。

宝賀は春馬として、ずっと私を支え俊樹と出会うまでの間、守ってくれた。

幸信さんは翔さんとして、辛い時、大切なことを教えてくれた。

和尚様は部長として、いつも見守って力になってくれた。

父様・母様は両親として、昔と変わらなく私を愛してくれた。

当時の記憶がなくても、私を守る立場で傍にいてくれた。
関係は違えども、私の幸せを思ってくれたのは違いない。
そんな人たちを、その過去を否定したくはなかった。
だから、私は今を生きることに決めた。