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淫の館
第22章 誇りと咎め

ハジメさんは私を優しく抱き締めて、恋人のようなキスを降らせる。
それが段々深くなり、貪り合うようなものに変わり、忙しなく着物を脱がされた。
「愛してる?」
ようやく解放された唇から出た言葉は疑問形だった。
「ああ、愛してるよ。ここでは愛は一対一ではない。皆が皆を愛している。」
「皆が皆を…」
「そうだ。誰かと誰かが固定とか特別じゃなく、皆が同じなのだ。」
コクリと頷く私に安心したのか、優しく背中に手を回してゆっくりとベッドに倒された。
シュルシュルと帯が解かれて袷を開かれる。
至近距離からまじまじと見つめられて恥ずかしくなった。

