この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫の館
第10章 木の躾

俯せになり後ろ側も薬を塗られ、また仰向けになる。
「脚を失礼しますね。」
膝を立てて開かれる。
至近距離で見られて触れられるのは恥ずかしい。
そして触れられれば欲情する。
そして若いイソロクも、ダボッとした作務衣のズボン、さらに重なる作務衣の合わせの上からでも判るほど反応していた。
禁忌を侵せば、弟子たちも罰せられる。
イソロクがそんなことになっては可哀想だ。
私は声を出さないようにして堪える。
濡れた手拭いで拭かれて、薬を塗布されるだけなのに、蜜が溢れてまた拭われる。
キリがないのではと思いつつも黙って堪える。
だいぶ時間がかかりようやく終わる。
イソロクが着物の肩を摘まんで持っていてくれるので、立ち上がって袖を通す。
抱き締めてもらいたい。
イソロクの鼻息も荒い。
でも、グッと堪えて着物を合わせて帯を締めた。
「館主様が夕げをお待ちです。」
俯いたままイソロクは言い、部屋を出ていった。

