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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第28章 陽菜の決断ー愛しい人



早く外に出過ぎちゃったかな?


駐車場に着いても、動く物なんて何も無い‥
変わらない景色、5年近く前からずっと、手入れは完璧だもんね。



「・・・きら・・・」


つい名前を呼んでしまう、私‥こんなだったかな??


だけど、私を此処に置いて行った理由と、雲母が居ないという不安。


心配にもなるでしょう、何かあったんじゃないか、本当に私を迎えに来てくれるのかって・・



「私‥‥ちょっと欲張り‥‥」


一度自覚したら、私の中は雲母の事ばかり‥
今まで、あれだけ雲母が言ってくれたのに、頑なだったのは‥‥私の心‥‥


嫌だった、怖かった、そんな私の心が自覚を遅らせた事くらい気付いてる‥
雲母に、全てが片付いたら頷くか?
そう言われて漸く気付くなんてね。


それに‥此処に帰って来たから‥
ずっと避けて来た此処に帰って来て、パパやママと話をして、やっと覚悟を決める事が出来たんだと思う。



「・・・あっ!!」


見えた雲母の車!


車はゆっくりと、駐車場に入って来た。



・・・迎えに来たんだよね・・・私を・・・



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