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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第16章 泣き濡れてー抱き合う夜



「陽菜?」


『・・・・どうしたの?』


「いや、仕事の区切りが付いたんでな、何となく電話してみた」


本当に今の今まで仕事に明け暮れ、漸く終わったのがこの時間‥
普段だったら、もう少し早く終わるのに全く。



『・・・そうなんだ』



(・・・???)


何だ?
この違和感は??



「・・・
陽菜は仕事は終わってるんだろ?」


『・・・うん』


何故返事が短い?
こういう時の人の心理というのは‥‥何かを隠したい為・・



「・・・
陽菜・・・何があった?」


『えっ?
・・・・・何も』


思い当たる節はある‥
だが今は少しでも陽菜から聞き出す方が先決。



「なあ‥
隠し事は嫌だぞ‥俺は‥‥」


『・・・っ!』


電話の向こうで息を飲む声が聞こえる‥
これは本当に何かあった!!



「話せよ‥‥陽菜‥‥」


電話を掛けたまま、俺は車のキーを掴み社長室から飛び出した。


多分こうして電話越しでは話にならない、そう踏んだからこそ、即行動せねば!



『・・・何‥話せば良いのかな?』


「今日あった事‥
話せるだろう?
俺は話せるぞ陽菜に、大した話では無いがな」



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