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第19章 嵐の予感

「いつかも言っただろう？　私が玉座に登るために、罪もない人が何人犠牲になったかしれない。この世に生まれることなく闇に葬られた弟妹たち、淑嬪や承誠君。淑嬪は宮外に追いやられて一年後に儚くなったと聞いている。その後、承誠君は母方の実家で育てられたけど、元々逼塞していた家門ゆえ、相当苦労したはずだ。彼が私を眼の仇にするのも、そういう昔の因縁があるからだろう」






「そう、だったの」