この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第14章 烈しさと切なさと、愛しさと

「元々、私は中殿になりたくてなったわけではありません。中殿になれば、ずっとあなたのお側にいられるからこそ、分不相応の地位にもつきました。子が産めぬことで離縁されるというのなら、それが私の定められた運命であったのだと思います」
カンの面は今や蒼褪めたのを通り越して、白かった。それほど王の怒りが深いのだ。
「ファソンは思い違いをしている。私は何もそなたを廃位するなどと言ったのではない。過去には世子の母となった側室が中殿に冊立された先例もある。その時、中殿の座は空席であったはずだ」
カンの面は今や蒼褪めたのを通り越して、白かった。それほど王の怒りが深いのだ。
「ファソンは思い違いをしている。私は何もそなたを廃位するなどと言ったのではない。過去には世子の母となった側室が中殿に冊立された先例もある。その時、中殿の座は空席であったはずだ」

