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輪廻 ∞繰り返されるループ∞
第10章 4月9日

そしてチラチラと監視カメラに視線を送る。
それは、優翔が見ていることを意識していることを知らしめるためだ。
まるで、ホログラムが生きている人間のように自主的に行動している。
実際には物理的な作用を起こすことの出来ない映像なので、椅子を引いて座ることは出来ないのだが、本来椅子を引いて座るべき姿勢を保ってMはパソコンを見ていた。
しかし、スクロールやページの移行が早く、何を見たいのか、何をしたいのかわからないスピードで画面が動いている。
そしてフフッと怪しい笑みを浮かべて次の作業に移った。

