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お兄ちゃんといっしょ
第23章 第23章
何度目のため息か、数えるのも億劫だ。
…実の息子と娘は、いとも簡単に捨てることが出来るのに。
月に一度、ママと一緒に会いに来て…
夕方には帰っていくパパ…。
パパにとって私は、風俗の女の人と同じくらいの…いいや…それ以下の価値しかない人間だったのだろうか…。
「俺が業界から足洗うちょっと前に、親父はまたノコノコと店に現れた。
俺に会うためにな」
お兄ちゃんの話を聞いて、分かったことがある。
悪い人も…。
「頭おかしいとしか思えなかったよ。
よその店のオキニが困っていて金を貸したいから、だから500万円貸してくれって、平気な顔で言うんだ」
間違いなく、人の子なのだな、と…
一組の男女の間に生まれてきた、人間なのだな、と…。
…実の息子と娘は、いとも簡単に捨てることが出来るのに。
月に一度、ママと一緒に会いに来て…
夕方には帰っていくパパ…。
パパにとって私は、風俗の女の人と同じくらいの…いいや…それ以下の価値しかない人間だったのだろうか…。
「俺が業界から足洗うちょっと前に、親父はまたノコノコと店に現れた。
俺に会うためにな」
お兄ちゃんの話を聞いて、分かったことがある。
悪い人も…。
「頭おかしいとしか思えなかったよ。
よその店のオキニが困っていて金を貸したいから、だから500万円貸してくれって、平気な顔で言うんだ」
間違いなく、人の子なのだな、と…
一組の男女の間に生まれてきた、人間なのだな、と…。

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