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第25章 学校閉鎖と墓参り

クラスメイトからの連絡は、昨日の事件のため、学校で唯があんな形で発見された事からの警察が何かの手掛かりを残していないか…それを捜索するために、3日間、学校閉鎖にする…と言うことだった。

そして、誠と萌の通り魔も、何かの関連があるかもしれないし、唯のアフターケア等恐らく、職員会議などで様々な事が協議されるのだろう。

また、担任であるゆうが目ぼしい人物がついているのも大きかった。

それが誠と萌のクラスメイト。

学校内どころの話ではなくなる。

時計を見たら7時半。

「ゆうちゃん…あれから、学校に戻ったのかな…」

と、誠は呟くように言う。

「…え？」

「…や…。今日、校長と教頭と話し合いするって言ってたろ？随分と早いな…そう思って…」

誠は呟くように言う。

萌は誠を抱き締めながら

「どうなっちゃうんだろうね…」

と、呟く。

「多分唯ちゃんが証人になるかもしれないけど……話せる状態なのだろうか……」

ドラッグの影響が一番強い。

病院から出た時は、まだ鎮静剤を打たれ、眠らされている状態だったが、起きたらどうなるのだろう…。

閉じこもるか、素直に話すか、それとも……。



その同時刻、唯はパチッと目を覚ました。

見慣れない白い天井。

そうすると

「唯…っ！！」

両親が左と右で、唯が起きたのにホッとした表情を浮かべていた。

唯は記憶を辿る。

豊に何かを飲まされた…その後、快楽に耽っていた…。

まるで自分じゃない位に、まるでまるで……。

そしてその後の記憶が…ない……。

そう思った瞬間


「いやぁぁぁぁぁ〜！！！！」

ベッドの隅に唯は体を追い込み、枕をボンボンと布団に叩き付ける。

唯の母がナースコールを鳴らし、

「混乱してます！早く来て下さい！！」

と、起きた後の状態を医師から予測を受けていたのか、冷静に出た看護師に状況を説明する。

「唯…」

父親が近づこうとするも

「来ないで、来ないで、来ないでぇぇぇ！！！」

ベッドから降りて、部屋の隅にしゃがみ込む。

打たれていた点滴は、唯が動いた瞬間、抜かれていた。

震え上がる体を抱えながら、唯はその場を離れようとしなかった。